著:俺俺俺俺俺俺俺,AI

クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナ・コーシン・マヒンタラー・ユッタヤーマ・ハーディ・ロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニー・ブリーロム・ウドムラー・チャニウェート・マハー・サターン・アモーン・ピマーン・アワターン・サティット・サッカタッティヤ・ウィサヌカムプラシット……」
「おい、貴様! なにを言っているんだ!」
男は、わたしの肩に手をかけた。
「なんで、こんなところにいるんだよ?」
その声には、聞き覚えがあった。
「え? もしかして……」
「おれだよ、おれ。――おまえ、頭でも打ったのか?」
「……そうか」
ようやく、合点がいった。
「あなただったのね」
「はあ?」
「いや、こっちの話よ。――ところで、ちょっと訊きたいんだけど、ここはどこなのかしら?」
「どこって……まさか、おまえ、ここがどこか知らないでいるわけじゃないだろうな?」
「さっぱりわからないわ」
「呆れた奴だぜ」
と、彼は言った。
「ここはタイだぞ、タイ」
「ああ、やっぱり」
「なんだと思ったんだよ?」
「だって、変でしょう? わたしたち、日本にいたはずなのに」
「そりゃそうだろ」
と、彼は言った。
「それがどうしたっていうんだ?」
「どうしてこうなったのか、心当たりはないの?」
「そんなこと、わかるもんか」
「じゃ、終わりでーす!!!!!!!!!」